お金に愛される人の財布やお金の使いかたには、なるほどとうなる秘訣があるのでしょうか。やっぱり長財布? 高級ブランドもの?──予想を軽々と超えるリアルがそこにはありました。プロ棋士、投資家の桐谷広人さんの財布は?(構成=山本千尋 撮影=本社写真部)
仕切りの多いポーチで優待券の期限切れを阻止!
私は食事や娯楽、身の回りのものに至るまで、生活のほとんどを株主優待券でまかなっています。現金を使うのは、優待額をほんの少しオーバーした時の端数くらいですね。
「優待生活」のきっかけは、現役棋士引退後に起こったリーマン・ショック。若手の頃から投資をしていたので、資産がピーク時の6分の1に減ってしまいましてね。現金支出を抑えるために始めたというわけなんです。
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「普段使いの財布は茶色が多い」と桐谷さん。ファンの方にもらった小さな金運のお守りも入れている
私が普段使っている財布は2つ。1つは二つ折りの財布で、現金や使用頻度の高いプリペイドカードなどを入れています。もう1つは、優待券やカード類をたっぷり収納できるトラベルマルチケースの「優待財布」。期限切れの優待券は紙切れですから、使い忘れのないよう期限の近い順に入れておくのです。