世間から「大丈夫?」と思われがちな生涯独身、フリーランス、40代の小林久乃さんが綴る“雑”で“脱力”系のゆるーいエッセイ。「人生、少しでもサボりたい」と常々考える小林さんの体験談の数々は、読んでいるうちに心も気持ちも軽くなるかもしれません。第49回は「おばさん『大久保佳代子とらぶぶらLOVE』のイベントへ行く」です。
大久保さんのエロトークは楽しい
毎週土曜夕方に配信中の『大久保佳代子とらぶぶらLOVE』(TBS Podcast)というポッドキャストを知っているだろうか。
タイトル通り、中年女性界のミューズ・大久保さんと構成作家の武村氏とふたりでトークをする番組。リスナーから寄せられる、恋愛、不倫、人間関係、そして番組用語の『はぬーん(性生活のこと)』に関する悩みに、大久保さんが回答していくという内容だ。悩み相談というとやや暗いイメージはあるけれど、大久保さんの話術にかかると、笑いに昇華してリスナーを楽しませてくれる。
最近ではあいさつ代わりにも使われている『はぬーん』以外にも、用語がいくつか登場する。「ホルモンの鼓笛隊が騒ぎ出す」「恋愛も筋トレと同じで鍛える」など、リスナーの心を突く至言(?)だ。
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会場入り口にはディーバのお姿が! (撮影:編集部)
加えて大久保さんも53歳のお年頃なのか、同じ話を何度も繰り返していることも、おばさん同志として非常に親近感が持てる。とはいえ、今ではポッドキャスト番組のランキングでも、上位に鎮座しているというからさすがだ。
実は私、スタート当初から番組のファンである。1週間、仕事を頑張ってもなんだか消化不良のような疲労が残る。そんなときにAirPodsで『らぶかよ』を聴いて大笑いしていると、「あ、私、頑張っている」という気持ちになれるのだ。そんな愛する番組が満を持して、イベントを開催するというので出かけてきた。ああ、楽しみ。