長年家族ぐるみのつき合いをしてきたという、タレントのうつみ宮土理さん(右)と歌手の太田裕美さん(左)(撮影:鍋島徳恭)
2025年4月10日の『徹子の部屋』にタレントのうつみ宮土理さんが出演。夫の愛川欽也さんが亡くなってから今年で10年、当時の様子や現在の生活について語ります。元気のヒミツはラジオ体操と2人の男性の”追っかけ”だそうで――。そこで、長年の付き合いがある歌手の太田裕美さんとこれまでの思い出を語り合った『婦人公論』2023年6月号の対談記事を再配信します。


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長年家族ぐるみのつき合いをしてきたうつみ宮土理さんと太田裕美さん。いつも朗らかに見えるお二人にも、心と体の危機がありました。過去を振り返りながら、今を生き生きと暮らすためのヒントを探ります(構成=丸山あかね 撮影=鍋島徳恭)

特上のキンメダイが釣れちゃった

うつみ 私たちのつき合いも長いわねぇ。

太田 かれこれ50年になるでしょうか。宮土理さんはちっともお変わりなくて。

うつみ そんなわけないわよ、キンキン(夫の故・愛川欽也さん)も、あの世で「カミさんが80歳とはねぇ」って言ってるわ。

太田 いつもお元気ですよね。

うつみ 病気知らずなの。手術したことも、入院したこともないってラッキーよね。

太田 私は68歳になりました。デビューした10代の頃は人見知りで、芸能界にうまく馴染めずにいたのですが、欽也さんや宮土理さんが司会をなさっていた歌番組ではリラックスできたんです。お二人とも気さくに声をかけてくださって。

うつみ 裕美ちゃんは歌がうまいし、お行儀もよかったから。キンキンなんか「愛くるしいねぇ」とか言ってメロメロだったのよ。歌番組に裕美ちゃんが出ると聞いたら、いつもテレビの前でスタンバイしていた。

太田 ホントですかぁ?

うつみ 娘みたいに思ってるのよ。キンキンも私も。