ツアータイトルロゴはこんな感じ

 

世間から「大丈夫?」と思われがちな生涯独身、フリーランス、40代の小林久乃さんが綴る“雑”で“脱力”系のゆるーいエッセイ。「人生、少しでもサボりたい」と常々考える小林さんの体験談の数々は、読んでいるうちに心も気持ちも軽くなるかもしれません。第51回は「Perfumeのライブで踊った!」です。

前回「自転車は車道、歩道、どちらを走行するのが正解?『お邪魔します』の気持ちを忘れずに」はこちら

いくつになっても遠足前夜

過日。有明アリーナで行われたPerfumeのライブ『Perfume 10th Tour ZOZ5 “ネビュラロマンス” Episode 1』へ出かけた。記念に当日のおばさん大興奮の一夜を書き残しておこうと思う。

あ〜ちゃん、かしゆか、のっちの3人ユニット・Perfumeに強烈な印象を持ったのは、2007年発売の『ポリリズム』。ここから彼女たちに興味を持ち、「なんと可愛い曲だろう!」と個人的に大ブレイクしたのは、『チョコレイト・ディスコ』。サビの振り付けが特徴的で、歌番組を録画して、何度も繰り返し練習をして完コピをした。まあ、振り付けはどこかに披露するわけでもなく、ひとりカラオケで踊るのみでお蔵入りしたけれど。

脚長で全体に無駄肉が一切見受けられない、日本人離れのパーフェクトボディの3人。しかもテクノポップを踊るステージは、アイコンなのか必ずヒール靴をはいている。こんなタイプの女性グループは、日本にもう誕生しないのかもしれない。そんな思いを巡らせながら、密かに彼女たちの応援を続けていると、運良くチケットに巡り会った。約20年越し、悲願のご対面である。

参戦日の3カ月前からサブスクで毎日のようにアルバムを聴き込み、ファンがアップしているセットリストを脳内記憶。寝る前はSNSでエゴサをしてツアーの情報を仕入れる。

(はは〜ん……今回のツアーは会場ごとに後半のセットリストが違うのね……)

ライブ参戦で完全に興に乗ったおばさんの姿は、遠足前夜に興奮して寝られない小学生状態だった。