八方不美人 アーティスト写真
右からエスムラルダ、ドリアン・ロロブリジーダ、ちあきホイみ(写真提供:八方不美人)
2018年12月にデビューした3人のドラァグクイーンによる異色のユニット「八方不美人」。派手なルックスはもちろんのこと、抜群の歌唱力と迫力満点のパフォーマンスで大人気。5月14日には初のフルアルバム『さんすくみ』をリリース。このアルバム発売に先駆けて、5月7日に大阪、9日に東京でワンマンライブも開催する。ライブ会場は、毎回、中高年の女性ファンで大盛り上がり。この3人が昭和世代の女性ファンを虜にしているのはなぜなのか? ニューアルバムとライブにかける意気込み、3人の近況やそれぞれが目指している境地について伺った。(構成:内山靖子)

昭和世代が元気になるライブを

――ニューアルバムは『さんすくみ』、インパクトのあるタイトルですね。

エスムラルダ(以下エスム) 今回は4枚目にして初の「フル」アルバムなんです。なので、それぞれの個性を活かしながら、絶妙なバランスで成り立っている私たちを象徴する言葉としてタイトルは「さんすくみ」がいいんじゃないかと。八方不美人の曲の歌詞を書いてくださっている作詞家の及川眠子さんから提案されて、これに決めました。

――さんすくみは、ヘビ、カエル、ナメクジのにらみ合い。どなたがどのイメージなんですか?

ドリアン・ロロブリジーダ(以下ドリアン) ヘビです!

エスム カエルです。

ちあきホイみ(以下ホイみ) で、私がナメクジ…。

――3人の力関係がよくわかります。どうやって決まったんですか?

ドリアン プロデューサーの上意下達です。(笑)