(イラスト:なめきみほ)
美容の世界は日進月歩。若い頃に覚えたスキンケアやメイク法などを、何十年も変えずに続けていてはもったいない。大人ならではの美容法を見直してみませんか(イラスト:なめきみほ)

Q.季節にかかわらず、肌が乾燥し潤いがなくなってきた。使うアイテムを変えたほうがいいの?

人体の3分の2は水、といわれますが、それは健康な成人に限ってのこと。赤ちゃんのときは80%近くありますが、加齢とともにどんどん減って、高齢になると50%台まで落ち込む場合もあるとか。

水分は筋肉にも多く蓄えられているので、運動不足や加齢によって筋肉量が減ると、足がつりやすくなるなど熱中症の危険も増加。私たち高齢者の体は、もはや常に《脱水》に近い状況にあるといってもいいかもしれません。

肌も同様で、年齢とともに乾燥しやすくなってきます。そもそも肌は、単に見た目を左右するものではなく、体内の大切な水分を守る《袋》のような存在。

体が水分不足になると、水分を蒸散させまいと乾燥して硬くなる傾向にあります。結果、肌も乾燥し、紙の端で手を切るなど、ちょっとした刺激で傷つきやすくなってしまうのです。

潤いのある肌とは、外からの刺激や環境に対し、しなやかに対応できる丈夫な肌のこと。肌を保湿するケアは、健康を下支えすることにもつながるのです。