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洋風料理のレシピでよく目にする「ブイヨン」。固形タイプの形や水に溶かした色が「コンソメ」とよく似ていますが、使い方が異なることは知っていますか?料理する上で知っておきたい違いについて、早速チェックしていきましょう。

「ブイヨン」はうま味が溶け込む洋風だし

「ブイヨン」はフランス語で「出汁(だし)」のこと。牛すじや鶏ガラなどの肉類と香味野菜にスパイスを加え、弱火でじっくり煮込んで作ります。旨味がしっかりと凝縮されますが、ブイヨン単体では料理としては成り立ちません。

一方、「コンソメ」にはフランス語で「完成された」という意味があり、ブイヨンをベースに肉、野菜、卵白を加え、さらに煮込んで作られたもの。料理として完成しているため、そのまま飲んでもおいしく、卵白がアクを吸着させて透き通ったスープになるのが特徴です。

ちなみに洋風料理の出汁には、ブイヨン以外にも「フォン」があります。同じ出汁でもそれぞれ用途に違いがあり、ブイヨンがスープに適しているのに対して、風味の強いフォンはソースに使われるのがメイン。子牛の肉や骨からとった出汁「フォン・ド・ボー」は、よく耳にしたことがあるのではないでしょうか。

洋風料理の材料というと敷居が高く感じられるかもしれませんが、ブイヨンもコンソメもスーパーなどで簡単に手に入れることができます。主に固形タイプ・顆粒タイプ・粉末タイプが市販されているので、用途や特徴に合わせた形状を選んでください。