2024年下半期(7月~12月)に『婦人公論.jp』で大きな反響を得た記事から、今あらためて読み直したい1本をお届けします。(初公開日:2024年8月23日)
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総務省統計局が行った「令和2年 国勢調査」によると、単独世帯の割合が最も高かったのは、男性は25~34歳、女性は75~84歳だったそうです。そのようななか、86歳で現役イラストレーターとして活躍する田村セツコさんは「孤独って、いやだと思うとどこまでもいやだけど、素敵って思うと素敵に思える不思議なもの」と語ります。今回は、田村さんの著書『[ミラクル新書版]孤独ぎらいのひとり好き』から、幸せになるための<孤独論>を一部ご紹介します。
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総務省統計局が行った「令和2年 国勢調査」によると、単独世帯の割合が最も高かったのは、男性は25~34歳、女性は75~84歳だったそうです。そのようななか、86歳で現役イラストレーターとして活躍する田村セツコさんは「孤独って、いやだと思うとどこまでもいやだけど、素敵って思うと素敵に思える不思議なもの」と語ります。今回は、田村さんの著書『[ミラクル新書版]孤独ぎらいのひとり好き』から、幸せになるための<孤独論>を一部ご紹介します。
さみしくてたまらない午前3時には
突然、孤独が押し寄せてきたら、「これが昔から言われている孤独っていうものか」って、とりあえず受け止めてみるの。
さみしくてたまらない、誰かがそばにいてほしい。
夜が明けるちょっと前の午前3時頃に、そういう気分になるときってあるんですよね。
だけどまあ、わたしくらいの年になったら、けっこうすれっからしだから、そういうときって、どういうふうに考えるかっていうと、「こういう気分って、自分ひとりじゃないと思うわ。世界中にいっぱいいる」と考えるわけ。
「こういう気分の人って、家の近所にいるだろうし、東京にいっぱいいるだろうし、日本にいっぱいいるだろうし、世界にいっぱいいるだろう」「わたしひとりじゃないわ」って納得するんです。