全国のスーパー銭湯の大広間をお客さんでいっぱいにする、ムード歌謡グループ「純烈」。そのリーダーでプロデュースも担当する酒井一圭さんが、悩める淑女に寄り添います!?(撮影=水野昭子 イラスト=風間勇人)
《 お悩み 》
「ご近所さんの誘いを断りたい!」
同じマンションに住むAさんに、いま夢中になっているという若手演歌歌手のコンサートに誘われました。行ってはみたものの、熱しにくい私はいまいち乗り切れなくて……。「ファン仲間ができた!」と嬉しそうなAさんを前にすると「ピンとこなかった」とは言えず、その後も誘われるままに2回ほど行きました。傷つけずに断るにはどうすればいいのでしょうか。(61歳・主婦)
《 酒井さんの解答 》
本音は足を運んでほしいけど……
これはもう「若手演歌歌手」と書いてありますしね、われわれの世界のお話で。こうして何かに夢中になっている友人から、熱心な誘いを受けた経験のある方も多いんちゃうかなあ。
ここでポイントになるのが、“若手”ということ。たとえば北島三郎さんや五木ひろしさんのようなベテランともなれば、成熟した会場全体のムードに誰もが圧倒されると思うんです。でも僕らもそうだったけど、デビュー間もない頃は家族を総動員しても絶対に客席は埋まらない。それが“若手”の等身大の姿です。
純烈が紅白出場という大きな夢を叶えることができたのは、これまでも今も、Aさんのような火傷するほど熱いファンの方たちに支えられているから。Aさんはこの“若手”にいつの日か羽ばたいてほしいと純粋に願っている。自分にできることは「精一杯の応援」と、青春を謳歌されてるんだと思います。本当にありがたいことです。
でも興味のない人は、暑苦しく感じてしまいますよね。中澤卓也や新浜レオンといった注目の若手も登場しており、本音としては私もぜひ会場に足を運んでほしいんですがね。
よしっ! この悩みを回避する方法はこれや! 「夫が嫉妬しているのか機嫌が悪くて。落ち着いたら参加するね!」。夫のせいにしちゃう作戦で、いかがでしょう?(笑)