草なぎ剛と香取慎吾の二人芝居『burst!〜危険なふたり~』(三谷幸喜作・演出)が10月1日より開幕する。初日に先立ち、9月30日、東京・日本青年館ホールにて、囲み取材と公開舞台稽古が行われ、三名(草なぎ・香取・三谷)が舞台への思いを語った。
本作は、三谷幸喜が二人のために書き下ろしたもので、2015年以来の再演となる。7年の月日を経た二人がどのように演じるのか、注目が集まる。
囲み取材で三谷は、着用しているスタジャンが2015年の初演時のものだと明かし、「僕はこの作品が好きなので、早くこのメンバーでやりたいという願いを込めて、ずっと着ています。夢がようやくかない、感無量な気分です」と、作品に対する思いの深さを述べた。
二人が初めて三谷の作品に出演したのは、1999年1月放送のドラマ『古畑任三郎vs SMAP』。2004年には、三谷が初めてNHK大河ドラマの脚本を行った『新選組!』で、香取が主人公の近藤勇役を演じ、第46話では草なぎが榎本武揚役で登場している。
その後、草なぎと香取のラジオ番組で「三谷さんに、僕らのために芝居を書いてもらいたい」と話したことが、今作の誕生につながったという。
とにかく二人の大ファンだという三谷は、《最強の二人》と以前から絶賛。「実は二人芝居はすごく難しい。この二人はサラっとやってるけど、僕からするとよくこんなことができるなって。二人しか出ていないのに、顔を見合わせるのは1回だけ。1時間40分の上演で、あとはずっと違う方向を向いてしゃべっている。普通の俳優さんはできないし、演劇的に凄く高度なこと」
三谷さんの言葉に対して、草なぎは「もっと早く言ってくれれば自信が持てたのに。でも嬉しいですね、三谷さんに褒めていただいて」と笑顔で答えた。
香取は「俺も嬉しいですけど、三谷さん自分で作った作品を褒めている気がします」と隣を見つめる。三谷は「僕の作品というよりは、二人の作品だと思うから、こうして自画自賛できる」と力強く返した。