[特集]
〈65歳以上の6人に1人の現実〉
認知症と明るく暮らすコツ
●注目記事●
〈病を公表した30歳差夫婦の挑戦〉
「最後まで喜劇役者で」。彼の願いを叶えるために
芦屋小雁×勇家寛子
寛子 昨夜、小雁さんが出演したドラマ『ミヤコが京都にやって来た!』を一緒に見ましたね。
小雁 覚えてへん。
寛子 「これ、わしか? わし、こんなんやったっけ?」って言いながら見てましたやん。
小雁 あはははは。
寛子 小雁さんが主演の佐々木蔵之介さんに駆け寄るシーンがあるんですけど、瞬発力があってすばらしかった。蔵之介さんもびっくりされて、「ええアクションですねえ!」って言うてくれはったんですよ。 (一部抜粋)
[第二特集]
読者ノンフィクション傑作選
駆け抜けた、その先に
[読みもの]
〈夫の急死からの再スタート〉
「音読」が、閉じた心と体を癒やしてくれた
寺田理恵子
以前、『婦人公論』に出させていただいたのは夫の急死後、仕事に復帰して間もない2015年のことでしたね。それまでの14年間を専業主婦として過ごしてきたので、これからどんなふうに仕事をしていけばいいか、まだ不安と迷いがあった時期だったと思います。
いまは音読と朗読の講師が仕事の主軸となりました。ほかにも、高齢者が集まるサロンの運営の手伝いや認知症への理解を深めるための活動、朗読ボランティアなどもしていて、忙しくも楽しい毎日を過ごしています。
仕事に復帰するまでのおよそ5年は、思い返しても怒濤の日日でした。日常的な電話から母が徐々に認知症を発症していることに気づくなか、父が糖尿病や心臓病を患うようになって。その父は09年、検査入院した病院で脳出血を起こし、急死しました。それは母が施設に入所する日の出来事。父は献身的に母の面倒をみていたので、「きっと自分の役割は終わったと思ったのだろう」と私は自身を納得させるしかありませんでした。
その3年後、今度は夫が自宅で倒れ、53歳で帰らぬ人になりました。その日は朝から調子が悪そうで、「仕事を休んで病院に行ったら?」と言ったところ、「いや大丈夫。ちょっとシャワーを浴びてくるね」と。まもなく「あーっ」という叫び声がして、慌てて浴室に行くとドアに内側からもたれかかるようにして夫が倒れていました。 (一部抜粋)
[連載]
〈酒井順子の「大人は知りたいことばかり」〉
落語家の胸の裡
ゲスト◎立川談春
酒井 落語にはさまざまなタイプがありますが、私は「夢金(ゆめきん)」や「文七元結(ぶんしちもっとい)」など、少し暗めの噺から談春ワールドにひき込まれました。
談春 酒井さんが落語を好きになったきっかけはなんだったの?
酒井 父が寝る前にラジオで落語を聞いていて、その時はなにが面白いんだろうと思っていました。でも、30歳を過ぎて自分も人生の山だの谷だのを経験すると、落語の中の人たちが急に身近に思えてきて。おばあさんになっても最後まで観に行くのは落語と文楽だろうな、と。
談春 落語と文楽? なぜ? (一部抜粋)
[グラビア]
〈アートな人 杖を相棒に66年〉
ようこそ、美しきステッキの世界へ
山田澄代
「ようこそ、いらっしゃいました」。扉を開けたその人が、魔法の杖を振ったのだろうか。目の前には、めくるめく別世界が広がっていた。精悍な獣が彫られた象牙、優美な花模様を描いた陶器、きらめくカットグラス、渋く輝く銀――多種多様なデザインと素材のステッキが、部屋じゅうを飾っている。
「ヨーロッパでは、アンティークのステッキをインテリアとして楽しむことも多いんです。といっても、私みたいに所狭しと並べる人は少ないでしょうけど(笑)」
と悪戯っぽく笑う山田澄代さん。日本有数のアンティーク・ステッキのコレクターとして知られ、1997年には日本で初めてステッキ専門店を開いた。その製造、輸入、販売を手掛ける会社の経営者としても活躍を続けている。 (一部抜粋)
他にも、
〈カラーグラビア〉
熱さなら誰にも負けない
神山智洋(ジャニーズWEST)
〈楽しく挑戦!!〉
脳を刺激するドリル10
監修 篠原菊紀
〈名優たちの転機〉
聞き手・文◎関容子
ミッキー・カーチス
〈宝塚 すみれ色の未来へ 雪組〉
グランド・ミュージカル
『蒼穹の昴』
彩風咲奈・朝月希和
〈漫画アンソロジー〉
「女どうし」アネイモ
内田春菊③
〈新連載〉
オパールの火
桐野夏生
などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!