住宅用火災警報器の点検を!

住宅用火災警報器は火災発生時に鳴動し、速やかな通報・避難・消火につなげてくれる機器です。

設置から10年が交換の目安で、ふたを外すことで製造年月日の確認ができます。古くなると電子部品の劣化や電池切れなどにより火災を感知しなくなるおそれがあるため、定期的に点検するとよいでしょう。

本体のボタンを押すか、付属のひもを引いてみて、正常に動作している場合は、正常であることを知らせる音声や警報音が鳴ります。なお、この時に警報音が鳴り止まないことを心配する人もいるかと思われますが、点検の際の警報音は数回鳴ったあと自動で止まるしくみになっている製品がほとんどです。

点検してみて鳴らない場合は電池を交換し、それでも鳴らない場合は故障の可能性があるため、交換を行ってください。住宅用火災警報器は、家電量販店やホームセンター、通販などで購入できます。

また、本体からピッピッと音が鳴ったり、ランプが点滅したりするのは故障や電池切れを知らせるサインですので、この場合も交換を行ってください。

 

イメージ(写真提供:Photo AC)

消防法の改正により、2006年6月1日からすべての新築住宅において、2011年6月1日からすべての既存住宅において住宅用火災警報器の設置が義務づけられました。それから10年以上が経過しているため、当時住宅用火災警報器を設置して以降一度も電池交換を行っていない場合、おそらく正常に動作しなくなっているものと思われます。

住宅用火災警報器が未設置の住宅と設置の住宅を比較すると、火災発生時の死者数や被害が大きく異なるとのデータもあります。火災から身を守るためにも定期的な点検をおすすめします。

「カナダの山火事でニューヨークでは深刻な大気汚染。湿潤な日本でさえも、乾燥が森林火災を引き起こす」はこちら

【関連記事】
東日本大震災でマンションが「大規模半壊」となるも、部屋の中は3日でもとに戻せた理由。ものを減らし、片づけることが家族の命を守る
空き巣・強盗に狙われやすい家の特徴とは?「マーキング」されていませんか?家庭でできる防犯対策を紹介
災害時に便利なLINE活用法。東日本大震災の「電話が繋がらない」がきっかけで誕生したLINEは「安否確認」にも活用できる