「弱い者いじめはしない。守る人になりなさい」

我が家には2人の息子と2人の娘がいます。上から長男・澄海(すかい・18)、次男・心羽(しんば・13)、長女・星波(せいな・6)、次女・虹波(にいな・5)です。長男の澄海はすごくセンシティブで賢い子。自分の世界をきちんと持っています。次男の心羽は正義感が強くて、スポーツが大好き。勉強はあまり得意じゃなく、私も無理にやれとは言いません。彼に限らず、子どもには特技を伸ばしてほしいと思っているので、どの子に対しても「得意なことを頑張れ!」とプッシュするだけです。

お兄ちゃん2人はとにかく優しいですね。反抗期もなかったですし。そもそも私は反抗期というものを意識していなくて。これまで「ママ、ママ」ばかりだった子が自分の意志を持って、「俺はこう思う」「俺はこれが嫌だ」と主張するようになることを言うのかな、そこに親は苛立つのかな、くらいに考えています。

うちは私がこんな感じですし、いろいろと抜けているので、彼らは「俺たちがママを守らないと!」と思っているみたい(笑)。乱暴な言葉をぶつけられたこともないし、何かを嫌だと言われたこともありません。(「本当に優しい、いい子たちなんですよ~」と眞弓さんの声)

子育ての軸にしていることは「助け合い」でしょうか。うちには猫が6匹いるんですが、「うんちをしたら気づいた人が片づける。皆で協力して世話をしようね」みたいなことは常に言っています。あとは「弱い者いじめはしない。守る人になりなさい」とも言いますね。

母親の目から見てもよくできた子たちだなと思いますが、そこには彼らに関わってくれた周囲の人の影響があります。なかでも大きいのは、心羽が小4の頃からお世話になっている柔道の先生。この先生が本当に素敵な人で。「柔道は痛みや辛さ、苦しさがあるスポーツ。だからこそ相手を尊重することが大切です」「いつも練習に連れて来てくれる親に感謝しましょう」「家事を手伝いなさい。それが筋トレです」といった感じで、すごく大事なことを教えてくれるんです。

「よくできた子たちだなと思いますが、そこには彼らに関わってくれた周囲の人の影響があります」