お互いさま

家族関係も、なかなかやっかい。

家族だからこそ、ちょっとしたことで行き違って関係がこじれたり、気持ちをわかってもらえず、孤独感を抱いたり。そんな経験は、誰にでもあると思います。

でも私はあまり気に病まず、「きっとなにか事情があるのだろうな」と受け流すようにしています。

人間関係は「お互いさま」と思えば、不思議と気が楽になり、あまりがっかりしないですみます。

人にはそれぞれ事情もあれば、立場も違う。

『老いの上機嫌-90代! 笑う門には福来る』(著:樋口恵子/中央公論新社)

勝手に相手に期待するのは、ある意味、私の思い上がりかもしれません。

人間関係に失望しそうになったら、にっこり笑って「まっ、いろいろ事情があるのでしょう」と思うようにしています。

そのおかげで、この歳まで「恨みっこなし」でやってこられました。