課題の解決に
求められる科学の力

できるだけCO2を出さないように、みんなが努力することが大切なのですね

竹内節電という点で、何か心がけていることはありますか?

今田冬はなるべく暖房を使わないように、暖かいものを着込んだり、モコモコの毛布に替えてみたり。夏場もできる範囲でエアコンを使わず外の空気を入れるとか、気づいたことをするようにしています。竹内さんは、どんなことに気をつけていらっしゃいますか?

竹内理数系の人間なので、けっこう数字にこだわるんですよ。たとえばエアコンの温度は、その日の予想最高気温を調べて設定します。さきほど地球温暖化の話をしましたが、その対策としても、できるだけCO2(二酸化炭素) を出さない発電を増やしていくと同時に、一人ひとりが節電の意識を高めることが、とても大きな意味を持ちます。

今田私たちの小さな積み重ねが、やがて大きな力になり、地球温暖化防止にも役立つということですね。できるだけCO2を出さないように、みんなが努力することが大切なのですね。

竹内その通りです。将来、社会のデジタル化が進めば、さらに電気が必要になるでしょう。電気がなければ最先端のAIだって動かせない。サイエンスにかかわる立場からいうと、現在から未来に続く課題にどう向き合っていくのか、科学の果たす役割はますます大きくなると思います。今田さんのご出身の福岡市でも、先端技術を活用したスマートシティ開発が進んでいますよね。

今田そういう新しい取り組みはすごく意味があると思います。お祭りなど地域の伝統や暮らしを守りながら、住みやすい街に生まれ変わる姿を見るのは、地元に帰る楽しみの一つでもあります。

竹内今後のお仕事については、どのような抱負をお持ちですか?

今田昨年がアウトプットの多い年だったぶん、今年はインプットも心がけて、自分の中での蓄積を増やしたいな、と思っています。

竹内インプットしながら、しなやかに変化しつつ、ますますご活躍されることを期待しています。本日はありがとうございました。

今田 美桜(いまだ・みお)

1997年福岡県生まれ。19歳のときに現在の事務所への所属をきっかけに上京。多数のCMやドラマ、映画に出演。2022年、映画『東京リベンジャーズ』で第45回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。24年4月から日本テレビ系列で放送されるドラマ『花咲舞が黙ってない』に出演。25年のNHK連続テレビ小説『あんぱん』に出演予定

竹内 薫(たけうち・かおる)

1960年東京都生まれ。「科学応援団」としてテレビ、ラジオ、講演などで活躍。2016年、YESインターナショナルスクールを開校。『ゼロから学ぶ量子力学』『AI時代を生き抜くための仮説脳』ほか、科学評論を中心とした著書多数

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