19歳で福岡から上京して以来、女優として多彩に活躍している今田美桜さん。演技において心がけていることから、CM出演を機に変化した電気に対する意識まで話は広がって

期限を区切っての
チャレンジ

竹内今田さんは、映画にドラマにCMにと多彩に活躍なさっていますが、芸能界に入ったきっかけは何だったのですか?

今田高校2年生のとき、地元・福岡のモデル事務所にスカウトされました。高3のとき映画のオーディションに受かって、役をいただいたんです。セリフは少なかったのですが、演じているうちにお芝居ってこんなに楽しいんだ、と感じて。この道を目指したいと真剣に思うようになったのは、そこからですね。

竹内一人で上京されたのが19歳。ご両親は心配なさったのでは?

今田女優を目指すこと自体に、初めは大反対されました。先々どうなるかわからないし、せめて大学には行ってほしい。親の思いは痛いほどわかっていたのですが、私は自分のやりたいものが見つかった、という気持ちでいっぱいで。最後は、私の思いを理解してくれていた先生との三者面談を経て、挑戦を認めてもらいました。

竹内私には13歳の娘がいて、カナダのバンクーバーに妻と住んでいます。お話を聞いて、娘が何か困難に思える道に進みたいと言ったら、自分はどうするだろうかと思いました。頭ごなしに「ノー」と言うのもよくないし、「期限を区切ってチャレンジしてみては」とアドバイスするかもしれませんね。

今田まさにわが家はそのパターンでした。「大学卒業の年と同じ22歳まで頑張ってみて、もう一度考える」と両親と約束しました。今考えると、そういう区切りがあったからこそ無我夢中でやれたようにも思います。でも、私はそれを固く心に誓って頑張ったのに、独り立ちしてから母にその話をしたら、「そんな約束したかしら?」と。母にはそういうマイペースというか、天真爛漫な一面もあって。

竹内子の心親知らず、ですね。(笑)

今田いつも母も父も温かく包み込んでくれますし、すごく素敵な両親だと思います。2人に育ててもらえたことを嬉しく思っています。母とは時々、喧嘩もしますよ。上京する日、つまらないことで喧嘩をして、「行ってきます」を言わずに出てきてしまって。悪いことをしたな、と今でも思い出します。

竹内いろいろな思いを抱えて上京して、見事に夢を実現されたわけですね。女優として大切にしているのはどんなことですか?

今田今も無我夢中のところはあるのですが、役柄のイメージを持ちつつも、心の中に余白を作っておきたいな、と思っています。たとえば、どんなに台本を読み込んでいても、現場に行かないとわからないことがある。監督や共演者の方とのやりとりを通して、何かが生まれることもありますから。

竹内なるほど。最初から決めつけすぎないということですね。

今田自分が経験したことのない人格を演じながら、自然と笑えたり、その人らしさを出したり、柔軟に動けるような役者になりたいと思っています。

竹内さらにチャレンジしてみたいことはありますか?

今田ナレーションの仕事に興味があります。旅番組やドキュメンタリーを見ていてナレーションで感動することがあるので、機会があれば挑戦したいですね。

竹内直接、お話ししてよくわかりましたが、声のトーンが落ち着いていらっしゃる。向いているのではないでしょうか。

今田わあ、そう言っていただけると嬉しいです。