「しまう場所が遠い」はNG

家の環境整備に重要な「流れ(動線)」は、2種類あります。食事をする、トイレに行くなど、人が生活するうえで通る「大きな動線=生活動線」と、料理や洗濯などの家事を行う「小さな動線=家事動線」です。

生活動線を上手に活用すると、片づけや掃除がスムースに進みます。重要なのは、余計な家事を増やさない「予防」という考え方。片づけが苦手な人に「家の中で散らかる物」を聞くと、郵便物、バッグ、コートなど、「外」から持ち込む物がほとんど。それらの収納法が曖昧なため、つい「そのへん」に置き、その周囲に物が溜まってしまうのです。

ならば、散らかりの予防策を帰宅した時の動線に組み込んでしまいましょう。まず「定位置が決まっていない」「しまう場所が遠い」「しまう場所が満杯」といった散らかる理由を書き出し、それぞれ自分が帰宅する時の動きに合わせて配置を見直します。次回記事で紹介する動線はわが家の例なので、自分の家に合ったルートや、片づける物の定位置を工夫してみてください。

また「掃除」も、毎日の生活動線に組み込んでしまえば効率アップ。朝起きたら、寝室に置いてあるモップで床を拭きながら洗面所へ。さらにリビングまで移動してサッと全体を拭けば床掃除は完了です。そのためには、床に物を置かないように整備しておきましょう。