本展メインビジュアル

浄土宗開宗850年の節目に名宝が集結!

鎌倉仏教の一大宗派である浄土宗の開宗850年という大きな節目に、浄土宗各派の協力を得て至宝の数々が集結。浄土宗の美術と歴史を鎌倉時代から江戸時代まで通覧する、史上初の展覧会です。

法然は、承安5年(1175)、阿弥陀仏の名号を称えることによって誰もが等しく阿弥陀仏に救われ、極楽浄土に往生することを説き、浄土宗を開いた人物です。「南無阿弥陀仏」と唱えれば救われるという教えは、相次ぐ戦乱、疫病、貧困などの苦悩に満ちた「末法(まっぽう)の世」(仏教が衰え、道徳が乱れた末の世)を生きた平安時代末期の人々の間で支持され、現代に至るまで受け継がれています。

修理後初公開となる国宝「阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)」(あみだにじゅうごぼさつらいごうず はやらいごう)は、この時代に異例な正方形の絵画です。生まれた余白に山水の景色を描くことで、三次元的な情景が表現されています。
法然は、寺や仏を造るような善事は貴賤による格差が生まれると考え、阿弥陀の造像などに積極的ではありませんでしたが、それを必要とした門弟や帰依者たちには造像を認めました。こうして阿弥陀の彫像や、来迎する様を描いた絵画は庶民にも広がり、困難の多い時代において人々の心の拠りどころとなったと言われています。

国宝 阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)
鎌倉時代・14世紀 京都・知恩院蔵
展示期間:[東京]4月16日(火)~5月12日(日)


そのほか、重要文化財であり冒頭が法然の自筆であると伝わる浄土宗の立教開宗の書物、「選択本願念仏集(廬山寺本)」(せんちゃくほんがんねんぶつしゅう ろざんじぼん)や、縦横4メートルにも及ぶ、浄土経典『観無量寿経』(かんむりょうじゅきょう)を織り出した国宝「綴織當麻曼陀羅」(つづれおりたいままんだら)など、国宝・重要文化財を多数含む文化財が一堂に集結。
東京会場では、全国のゆかりの名宝とともに、浄土宗850年の歴史でたびたび重要な舞台となった関東の浄土宗寺院の宝物を堪能することができます。


【応募締め切り日】4月25日(木)
※当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます(4月26日頃予定)
 

■開催概要
特別展「法然と極楽浄土」
会期:2024年4月16日(火)~6月9日(日) ※会期中、一部の作品は展示替えを行います
 おもな展示替え
  前期展示:4月16日(火)~5月12日(日)
  後期展示:5月14日(火)~6月9日(日)
会場:東京国立博物館 平成館
   東京都台東区上野公園13-9
休館日:月曜日、5月7日(火) *ただし、4月29日(月祝)、5月6日(月休)は開館
開館時間:午前9時30分~午後5時 ※入館は閉館の30分前まで
観覧料: 一般2,100円、大学生1,300円、高校生900円、中学生以下無料

主催:東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
特別協力:浄土宗開宗850年慶讃委員会、文化庁
協力:NISSHA

お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式HP:https://tsumugu.yomiuri.co.jp/honen2024-25/
展覧会公式X(旧Twitter):@honen2024_25
《応募受付は終了しました》