ダメもとで頼んだらまさかの快諾!?

とはいえ今さらそれは難しいし、そんな気力は残っていないという人も多いはず。ならばいっそ、家族をおいて旅行に出かけるのもアリだと思います。子どもを保育園に預ける時、「慣らし保育」というのがありますね。あれと同じように、「慣らし家庭内定年」をやってみるのです。

コミックに描いたとおり、私も友人に誘われて、2泊4日でバンコクへ行ってきました。子どもをおいていく罪悪感や家事のしわ寄せを考えると、行かないほうがラクに決まっている。でも、友人の熱意に背中を押され、「数日なら大丈夫かな」と考えられるようになったんです。

そしてダメもとで夫に打診したら、まさかの快諾! 「私が家にいなければ」というのは案外、勝手な思い込みなのかもしれませんね。考えてみれば、その程度で立ちゆかなくなる家族ってかなりヤバイ(笑)。娘は必死に抵抗する表情を浮かべていましたが、いつか家庭をもったとき、「お母さんみたいに自由に外出する家庭でもいいんだ」と思えるはずです。

それにしても楽しい旅でした。帰国後、私は超ご機嫌で土産話とともに感謝の気持ちを夫に伝えました。普段言わないような言葉も、楽しければポロッと言えるもの(笑)。そしてなんと、この9月に再び同じメンバーで旅行の計画を立て、全員がすんなり家族の快諾をとりつけた。今度は少し長い4泊6日。完全な自立も、そう遠い未来ではなさそうです。

今回の旅を通して一番成長したのは、「家に自分がいなくては」という刷り込みから解放された私かもしれません。旅は、凝り固まった自分の考えを変えるために一番効果的だと思うのです。距離をおくことで家族のよさに気づくかもしれないし、夫は夫で、やるべき家事の多さに嫌でも気づくのでは。それを見て見ぬふりをするような夫なら、家を出る準備を始めてもよさそうです。(笑)

少しずつ刺激を与えて変化に対応できる夫になってもらうのが、家庭内定年への近道ではないでしょうか。

 

秋のイカメンツアー行ってきました!

イカメンの皆さん(写真提供:瀧波ユカリさん)

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