寝る、飲む、食うで終わる1日
自分が二日酔いになると分かってから、ありとあらゆる二日酔い対策を立てるようになった。水を飲む、飲む前にチーズを食べる、サプリを飲むなど、どれもホステスの知人から仕入れた情報だ。一連の方法を指示通りに遂行しても、次第に体が慣れてくるので、また新作の情報を検索する。この繰り返しだ。下戸の皆様からすると「何もそこまでして……」と、思うかもしれないが、そこまでしてでも飲みたいのが酒なのである。
二日酔いに襲われるのは、基本的に飲み屋に出かけた後。自宅から徒歩圏内、タクシーで2000円以内の移動距離に、馴染みの店が20軒以上ある。これらの店に一人で出向く。するとそこには、私と同じくダメ人間と化した、飲み友達がいるので会話が盛り上がる。
「すぎちゃん、今日も面白いね〜」
「ひさちゃん、なんで結婚しないのよ〜」
「もう、結婚とか興味ないもんね〜」
など、意味もへったくれもない会話を繰り返す。そして次々にジョッキを空けていく。国外ではない、日本国内のどこにでもある下町だけど……そう、ここが私のアナザースカイ。結局は気分が高揚して、ハイボールのジョッキを6杯くらい空ける。ちなみにサイズはメガジョッキ。