自分に対する適切な信頼をもつ

ためらい、足を止め、自信なさげに周囲をうかがい、疑い、息づまってしまったり、途方に暮れてしまっている子どもがいる。そのような子どもたちは、自分に対する適切な信頼をもっていないのだ。

これは、さまざまな観点から子どもを見ていくとより理解できる。まず、自分に対する評価が他の場面ではどのように表れ、働くのかを見てみたい。

子どもがどのような場面で自信があると感じるか、自信がないと感じるのか。自分に価値があると感じているのか、劣等感をもっているのか。現時点での状況はもちろん、その子どもの過去の状態と比較する必要がある。

このようにして、子どものライフスタイルがどのように発達したかという線を見ていくことが大切だ。

『教育困難な子どもたち』より

『超訳 アドラーの言葉』(著:岩井 俊憲/ディスカヴァー・トゥエンティワン)