イメージ(写真提供:Photo AC)
近年は電子書籍の人気が高まってきていますが、一方で紙の書籍にも根強い人気があります。どちらがより優れているということはなく、それぞれに長所と短所があるため、好みや状況に合わせて選ぶのがおすすめです。紙の書籍と電子書籍のメリット・デメリットをまとめました。

紙の書籍

<メリット>

・端末に依存しない

電子書籍の利用には、会員登録やアプリのインストールが必要となる場合がほとんどです。また、読書中に端末がバッテリー切れしたり、メールやアプリなどの通知が来たりして読書が中断される可能性もあります。

紙の書籍であればそういった煩わしさはなく、読書に集中できます。

・目が疲れにくい

人によっては、画面を見続けるうちに目の疲れや痛みなどの症状が出てしまう場合があります。紙の書籍なら、画面の光による目への刺激がないため、長時間読書を楽しめます。

・モノとしての価値がある

表紙に特殊加工が施されている書籍や、何らかの限定特典がついている書籍などは、単なる読み物としてだけでなく、コレクションやインテリアとしても楽しむことができます。

また、紙の書籍は他の人に貸したり、回し読みしたり、読まなくなったら売ったりすることができるのもメリットです。

<インターネット上での意見は…>

・パラパラ読みができる

・紙のほうが見開きページに迫力を感じられる

・どのあたりに何が書いてあったかが記憶に残りやすく、気に入った箇所を後で見返しやすい

・読んだ量と残りの量が一目でわかる

・読了後の満足感が大きい

<デメリット>

・商品の購入に手間がかかる

紙の書籍の場合、店舗によっては取り扱っていない書籍があったり、人気の書籍の場合は売り切れていたりと、欲しいときにすぐに手に入らない可能性があります。

・かさばる

端末一つで何冊も読める電子書籍とは異なり、紙の書籍はかさばります。分厚い本や単行本であれば重さも伴うため、外出時に持ち運ぶのは大変です。

自宅で読むにしても、書籍の量が増えるほど保管スペースが必要になるという問題があります。

・汚損や紛失のリスクがある

紙の書籍は、紙の変色や水濡れ、破損、カビ、虫食いなどのリスクがあります。

他にも、家や外でなくしてしまったり、他人に貸したきり返ってこなかったりなど、紛失や盗難も懸念されるため、慎重な管理が求められます。

<インターネット上での意見は…>

・重い本だと手が疲れる

・自宅が地震や火事、土砂崩れなどの災害に巻き込まれたとき、紙の書籍だと失われてしまう恐れがある

・本棚に雨漏りした場合、大量の本を廃棄しなければならなくなる

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