ミステリ以外の小説も

七、八年前からミステリ以外の小説も書いてます。

どんでん返しや悲劇的なラストで読者を驚かせることを物語の軸にしてしまうと、今回みたいな当たり前だけど見えなくなっていることを書くのが難しい。言い換えれば、ミステリーの形では表現するのが難しいテーマに、今、私が興味を持っているのかもしれません。

もちろん、これからもミステリーは書いていきたいので、びっくりさせる小説と、そうでないもののバランスを上手くとりながら、執筆を続けていきたいと思っています。

『山の上の家事学校』の著者、近藤史恵さん

 

【関連記事】
【漫画】わたなべぽん 家事をやらない夫にモヤモヤ。分担を言い出せなかった日々を振り返って気づいた<まさかの理由>とは…
【読者ノンフィクション漫画】家事が得意な夫のモラハラ。料理の味から盛り付け、掃除、すべてに文句。洗濯物を取り込み忘れたら突然ビンタされ…【2023年間BEST5】
60歳を前に、新婚時代から続く夫婦同室から卒業。照明を買い替え、壁を飾り、お気に入りの小説を並べ…自分の部屋でひとりで目覚める幸福感

山の上の家事学校 』(著:近藤史恵/中央公論新社)

離婚して一年。荒んだ生活を送っていた幸彦は、ある「学校」を紹介される。そこには様々な事情を抱える生徒たちが通っていた――。