“リア充”に対する嫉妬

このようなケースの場合、夫の嫉妬にはいろいろな面があると想像できます。つまり、妻が自分の知らない男と楽しげにしていることや、もしや浮気かと疑う恋愛的な嫉妬だけではないということ。例えば、女性がいきいきと推し活にいそしんでいることへの嫉妬もあるかもしれません。人生が充実している、いわゆる“リア充”に対する嫉妬です。夫には彼女のように楽しめる趣味がないから、「おまえだけ楽しそうだな」と嫌みのひとつも言うのではないでしょうか。

また、推し活にはそれなりにお金もかかるでしょう。たとえ家計に負担をかけない範囲で楽しんでいるとしても、妻が趣味にお金を使うことへの不満がある可能性も。それらがないまぜになって、友人への嫉妬という形で表れているのではないでしょうか。

(イラスト◎大野舞)

夫のモヤモヤを解決する策は、推し活に夫を誘うことです。「じゃ、あなたも一緒に行く?」と明るく誘ってみましょう。最初は「いや、別にいいよ」と断るかもしれませんが、「そんなこと言わないで、一緒に行こうよ」ともう一押し。そこまで誘われたらきっと、夫は内心まんざらでもないはずです。

仮に何度も誘ったのに夫が行かないというなら、既成事実ができます。その後、女性だけが出かけても、夫は文句が言いにくいはず。もちろん一緒に行くことになり、夫婦で推し活を楽しめるなら、それに越したことはありません。