「楽器や音楽のことは大好きで、一生懸命独学で練習していました」

 

もうその頃には漠然と、音楽で生きていきたいという未来を描いていて、高校もサックスで受験しました。高校は、吹奏楽部が強豪の学校だったので、その発表会に「ブラスト!」の日本人メンバーにして、メインパーカッショニストとして長らく活躍されている石川直(いしかわなおき)さんがゲストパフォーマーとしていらしてくださったんです。その時もスティックを空中に飛ばしながら演奏されていて、プロのパフォーマンスに圧倒されたのを覚えています。

高校でマーチングバンドに参加したことがあるので分かるのですが、ブラストのパフォーマーの方のレベルの高さは本当にすごい!ですから、今回自分がこのショーの“スペシャルサポーター”に任命いただいて、石川さんとももう一度お会いできることは、とても感慨深かったです。

僕の高校は発表会も豪華だったのですが、夏には毎年ディズニーシーのエントランスでのバンド演奏に部活単位で選ばれていました。高校時代の夏といえば、その練習と本番に明け暮れ、体力的には大変でしたが、本当に良い思い出です。

年末は家族でオーストラリアに

夏は部活三昧で過ごしていましたが、冬休みは家族と一緒にクリスマスとお正月をオーストラリアで過ごすのが習慣でした。家族と過ごす南半球での年末は、1年間楽しみにしているくらい大切な充電の時でした。

オーストラリアではいつも、アクリル絵の具を使ってキャンバスに絵を描いて過ごしていました。実は、自分にとって絵を描くことは音楽に並ぶくらい大きな喜びの一つです。

ただ、オーストラリアで絵を描いていると、なぜかいつも父によって端っこに絵文字のようなオレンジの太陽を描き込まれてしまうんです。せっかく仕上げた絵が台無し…になるんですけど、父は一向にお構いなし(笑)。今でも父がなんで僕の絵に手を加えていたのかわからないので、今度聞いてみてもいいかもしれませんね。

題材としては鳥とか蝶や自然に関するものが多かったです。当時、人物はそんなに描いていなかったのですが、メイクは“絵を描く喜び”と同一線上にあるのかな?と思っています。