「金管楽器」「打楽器」「ダンサー/パフォーマー」で構成され、それぞれが驚異的な演奏と技術を披露する世界的ロングランのエンターテイメント『blast ブラスト!』がこの夏、来日します。スペシャルサポーターに選ばれたのは美容家にして音楽家のMatt Roseさん。
今、メディアに引っ張りだこのMattさんは、1994年に元プロ野球選手の桑田真澄さんの次男として生まれました。マネージャーである母と二人三脚で、タレント・音楽家として活躍しています。幼い頃から音楽に親しんでこられたというMattさん。父とはまったく違う道を切り拓いた人生の軌跡について伺いました(構成◎岡宗真由子)
今、メディアに引っ張りだこのMattさんは、1994年に元プロ野球選手の桑田真澄さんの次男として生まれました。マネージャーである母と二人三脚で、タレント・音楽家として活躍しています。幼い頃から音楽に親しんでこられたというMattさん。父とはまったく違う道を切り拓いた人生の軌跡について伺いました(構成◎岡宗真由子)
一番興味があったのは音楽
まだ僕が幼い頃、父が右肘の手術のリハビリのために、自宅でピアノを弾いていたことが音楽との出会いでした。拙い演奏だったはずなのですが、ピアノから出る美しい旋律に魅せられて、自分もこの楽器が弾きたいと思ったのを今でも覚えています。
そして小学校からの帰り道、歩いていたら、どこかのお宅からバイオリンの音色が流れてきて聴き入ってしまい…「この楽器を習わせて!」と母に頼み込みました。
ただ習い事に行くのは苦手で、先生のお宅に伺わず寄り道をして、自宅に電話を頂いたりしていました。「今日いらしてないですよ」「え?随分前に向かったはずですけど」みたいな会話が先生と母の間で交わされたと聞いています。今考えたら、すごく心配しますよねぇ。そんなことがあっても、もちろん楽器や音楽のことは大好きで、一生懸命独学で練習していました。
小学生の頃は野球もやっていました。自分で言うのもなんですが、走るのもすごく早いし、打てるし、投げても上手い。でも野球に対しては、音楽のように夢中にはなれなかった。鼻血が出たと嘘を言って、上着を被って練習が終わるのを待っていたり、とにかく不真面目でした。
そんなわけで中学では野球をやめて、吹奏楽部に入部します。吹奏楽部には、続けてきたピアノとバイオリンのパートがなかったのでドラムを始めたのですが、立ち位置が後ろの方なのが少し不満で、フルートを習い始めます。フルートも上達したところで、どうも音が小さいと気づいて…サックスを始めて、やっとしっくりきました。(笑)