襖の進化

時代劇に登場する花柄や金を施した襖も進化している。

『光る君へ』のセット「清涼殿」と照明
『光る君へ』のセット。「清涼殿」と照明

大河ドラマ『元禄繚乱』(1999年)の頃の襖絵は、手書きで、金箔部分は吹付け。それがスキャンしたデータを自在にレイアウトした図柄の襖絵を制作できるようになった。

大河ドラマ『西郷どん』(2018年)では金箔部分だけ吹き付け、ドラマ10『大奥』(2023年)の御鈴廊下の襖は金色紙に花柄をデジタル出力。まさに「デジタル障壁画」だ。襖は絵柄を変えて使いまわしをしている。

『光る君へ』6/23(日)の放送では、晴明(ユースケ・サンタマリア)の予言通り、次々と災害が起こり、道長(柄本佑)は…/(c)NHK

エコは撮影用の化粧品にもおよぶ。俳優さんたちは、マイクロプラスチックを排除したオリジナルのPF(プラスチックフリー)ファンデーションを今後使用していくそうだ。化粧品くらい、と思うが、何百人が毎日顔を洗うことを思うと、塵も積もれば…なのだろう。