気づき

恥ずかしながら、それまで人の気持ちを考えるなんてことはまったく頭になかったのです。

ゆかちゃんの夢まで俺が背負ってるんだから働いてくれという傍若無人な発想でした。

ゆかちゃんのやさしさも限界に近づいていました。

そのとき、自分の人生、本気でやらなくてはいけないと気づくのです。

※本稿は、『自分は、家族なしでは生きていけません。』(ポプラ社)の一部を再編集したものです。

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