気づき

恥ずかしながら、それまで人の気持ちを考えるなんてことはまったく頭になかったのです。

ゆかちゃんの夢まで俺が背負ってるんだから働いてくれという傍若無人な発想でした。

ゆかちゃんのやさしさも限界に近づいていました。

そのとき、自分の人生、本気でやらなくてはいけないと気づくのです。

※本稿は、『自分は、家族なしでは生きていけません。』(ポプラ社)の一部を再編集したものです。


自分は、家族なしでは生きていけません。』(著:あばれる君 イラスト:和田ラヂヲ/ポプラ社)

ひとり暮らしのときは家族の大切さなど考えたこともありませんでした。

そんな僕に人間的な思いやりを教えてくれたのは、僕の妻と、息子たちでした――。

あばれる君はじめての書き下ろし「家族」エッセイ。