飲み会、アルバイト、ギャンブルの日々

そんな中、僕は夜通しの飲み会からの帰り道、出勤するゆかちゃんと最寄り駅ですれ違い肩をすくめる日々でした。

午前中で終わる公衆トイレ掃除アルバイトの日給は8000円。

『自分は、家族なしでは生きていけません。』(著:あばれる君 イラスト:和田ラヂヲ/ポプラ社)

時間の余る午後は、パチンコに行きます。

稼いだお金は30分ぐらいで無くなってしまいます。

家賃の支払いは折半からゆかちゃん持ちになっていきました。

たまに、ギャンブルで成功して2万〜3万円を自慢げにゆかちゃんに渡すと、ゆかちゃんは戸棚にはしまわず枕元にそのまま置いておくのでした。

多分、すぐにお金が必要になって、僕がせびりに来るのがわかっていたのでしょう。

案の定、渡したお金を僕は次の日、ポケットにしまうのでした。