非正規の中から生まれたヌシ

一方で正社員はコロコロ配置転換で変わり、現場を知らないことも多いです。

すると、非正規の中で、正社員よりも現場に詳しい人間が多くなっていきます。現場は非正規に丸投げ状態になりますが、それでもそれなりに仕上がります。

ある程度見回りをして監督してくれる正社員もいるのですが、放置する人も多いのです。なまじある程度の仕事の水準は満たしてしまうからです。

そんな中、私の職場では、非正規の中からヌシが生まれてきました。自分が頼りない社員より、よく仕事のことを知っていると自負しています。

しかし仕事を仕切るといっても、個人的な近所付き合いのような人間関係です。権限がないため人と人の組み合わせ、仕事の割り振りなどから作業工程を見直したりはできないので、結局根性論になりました。

さらに身もふたもないことを言えば、自分の言うとおりになるか、自分の好みにかなうかが物差しになりました。仕事場を「自分を中心とした仲良しハーレム」にしようと思っているようです。


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