苦手だけを集めた一冊を作る-「ミス集め勉強法」

今回まず紹介したいのが「ミス集め勉強法」です。具体的には、テストや問題演習の後に、自分のできていなかった部分だけを集めた一冊のノートをつくる、ということになります。

『自分にあった方法が見つかる! 勉強法図鑑』(著:西岡壱誠、東大カルペ・ディエム、TAC出版)

そのノートには以下の3つを書き出していきます。

(1)どのようなミスなのか

(2)なぜそのようなミスをしてしまったのか

(3)これからどのように改善するのか

以上を整理して、同じミスをしないようにするためにはどうすればいいか、よく考える。

分析していくうえでおすすめなのが、ミスを以下に分類すること。問題が解けなかった場合、基本的にはこの3つのうちのどれかにあてはまっているはずです。

【図1】ミスの3分類

A 知識不足:基本の知識が欠けている(暗記するべき事項を忘れてしまっている)

B 演習不足:知識の応用の仕方がわかっていない(演習の経験が足りない)

C 取りこぼし:試験の最中に起こったミス(試験時間が足りない、ケアレスミスなど)

もし知識が足りないなら知識を得る勉強をする。演習が足りないなら演習を増やします。取りこぼしが多いなら本番同様の形式の勉強が必要でしょう。

その際、「気合で乗り切る」「がんばる」のような根性論に走ってはもちろん意味がありません。しっかり理論的に分析し、同じことをくり返さないように意識することが大切です。