とにかくざっくりでも把握―「高速回転数勉強法」

つぎに紹介するのが「高速回転数勉強法」です。

これはなにかの知識を得たいときや一つの分野を理解したいと思ったとき、とにかく1周してから本格的に勉強に取り掛かる、というもの。私たちは「1周勉強法」とも呼んでいます。

たとえば、日本史の勉強をしたいというなら、日本史の参考書を一度、超ざっくりでいいので読み切ってしまう。つまり軽い予習として、全体像をつかんでからしっかりと勉強をスタートするのです。

もちろん1周では理解できないので、場合によっては何周も、その回転数を増やしていくことで理解を深めてもよいでしょう。

東大生に話を聞くと、実際に「高速回転数勉強法」を取り入れていた人の数はかなり多いようです。

たとえば、「日本史の動画講座を2 倍速で何度も見ていた」「どの科目でも、大雑把に流れを教えてくれるような書籍から始めていた」という人。また勉強だけではなく、本を読むときにも、まず最初と最後を読み、この一冊で著者はなにを伝えたいのかをざっくり把握してから読む、という人もいました。