あらためてあらすじ

第66話では、佐田寅子が有名人になり、ますます仕事に追われるようになります。

家庭のことを花江に任せきりにしていることが気になるなか、久藤(沢村一樹さん)から最高裁長官・星朋彦の本の改稿の手伝いを依頼され、休日返上で作業を引き受けてしまいます。

後日、寅子が長官室を訪ねると、星は不在。そこに星の息子で岡田将生さんが演じる横浜地裁判事の航一が現れます。

航一は、廊下の向うのほうから寅子を見て「なるほど」とつぶやき、戸惑う寅子に「びっくりする人が手伝ってくれるとしか父から聞いていなかったもので」と話しました。航一は「今、日本で一番有名な裁判官でしょ」と言い、「しかし驚いた。あの、佐田寅子さんが手伝ってくださるとは」と続けます。

寅子は「ちなみに<あの>とは?」「<あの>っていろいろ含みを持つ言葉でしょ?ほら、つい」と問いかけますが、航一はしばらくの間、無言のまま寅子を見つめます。その後、笑みを含んで「気になさらない方がいい」と回答しました。

寅子が「それはつまり、やはり含みのある<あの>だと?」と聞くと、航一はイスに深く座り直し、さらに「なるほど」と答えました。

気まずい空気のなか、尾野真千子さんの「何だか、とっても、すんごく、やりづらい」というナレーションが流れて、この回は幕を閉じました。