“ブラック”には法的対処を

また、退職金がもらえるかどうかも調べましょう。パート勤務の場合はもらえないかもしれませんが、正社員なら在職期間や年齢によって、どれくらい受け取れるか計算することも可能なはず。どのタイミングで辞めたら得かがわかれば、そこまでは頑張れるのではないでしょうか。

さて“ブラック”の内容ですが、サービス残業を強要される、セクハラやパワハラに遭っているなどであれば、弁護士や労働基準監督署に相談してください。辞めると決めたあとだとしても、法的対処を考えたほうがいいと思います。今の時代、ブラックな職場は世間的にも受け入れられませんし、ほかにも困っている社員はいるはず。自分だけ辞めれば済むという気持ちは、ブラックを容認していることにもなりかねません。

心身に不調があるなら診断書を取ったり、ハラスメントを受けた状況をメモしたり、暴言を録音するなど証拠を残すための対策を行いましょう。

嫌がらせを受けたら、「労働基準監督署に相談しています」「弁護士を通してください」などと相手にアピールしてもいいと思います。周囲からは腫れ物に触るような対応をされるかもしれませんが、見方を変えれば、攻撃から身を守るバリアになるともいえるのです。辞めるまでの間と割り切れば、むしろ好都合でしょう。

このように、理性的に物事を整理し、計画的に進めることは、自らの波長を高めることにも繫がります。スピリチュアルな視点から見れば、職場との間にも波長があり、自分の波長を高めることでよき職場と引き合い、転職もうまくいくのです。

(イラスト◎大野舞)
(イラスト◎大野舞)