(イラスト◎大野舞)
(イラスト◎大野舞)
スピリチュアリストとして、さまざまな角度から読者のお悩みに答え、生きる指針を示してくれる江原啓之さん。現在は熱海に在住し、ていねいな暮らしをしながら日々「生きる上で大切なこと」を発信し続けています。『婦人公論』のリニューアルにあたって始まった新連載「〈幸せぐせ〉を身に着けよう」。第31回は「ブラックな職場で、人間関係もストレス。このままでは体を壊しそう」です。

Q ブラックな職場で、人間関係もストレス。
このままでは体を壊しそう

A)退職し、心を立て直して新しい仕事を探す

B)転職先を見つけてから、仕事を辞める

理性でプランを立てよう

給料は増えないのに物価ばかりが上がる昨今、いくらか貯蓄はあっても潤沢とはいえないから、老後もできるだけ働き続けたい。誰もがそう考えることでしょう。とはいえ、職場環境が悪ければ働き続けるのは難しいものです。今回は、ブラックな職場にいて転職を考えているというシチュエーション。退職のタイミングをいつにするか、がテーマです。Aは退職が先で、仕事を探すのはあと。Bはその逆で、次の仕事を決めてから退職。いかがでしょうか?

選択のポイントは、計画性です。Aのように先に仕事を辞めると、次の仕事が決まるまで収入が途絶えます。仕事がすぐに決まればいいのですが、そうでなければ貯金を取り崩しながら生活することになるでしょう。いつ決まるかわからないなかで貯蓄が減っていくのは心許ないですし、だんだん焦りも出てきます。「貧すれば鈍する」という言葉があるように「もう、どこでもいいから働かなくちゃ」という気持ちになるのは想像に難くありません。「前の職場のほうがマシだった」と思うようなところに転職してしまっては本末転倒。つまりAが不幸ぐせです。

幸せぐせのBは収入を確保しつつ、転職活動をじっくり進めるというもの。問題は次の仕事が決まるまで、ストレスを感じながら職場に居続けなければならない点です。幸せぐせのポイントは、計画性でしたよね。ならば感情ではなく理性で、辞めるまでのプランをしっかり立てましょう。もちろん精神的に追い詰められてまで働く必要はありません。有給休暇などが使えるなら、全部使い切るつもりで休んでもいいのです。