(『103歳、名言だらけ。 なーんちゃって 哲代おばあちゃんの長う生きてきたからわかること』より)
2024年上半期(1月~6月)に『婦人公論.jp』で大きな反響を得た記事から、今あらためて読み直したい1本をお届けします。(初公開日:2024年04月26日)******“人生100年時代のモデル”として中国新聞の連載が話題になった哲代おばあちゃん、103歳。広島県尾道市の山あいの町で、元気にひとり暮らしを謳歌する様子は、自分らしくご機嫌に生きるヒントがいっぱい。今回は、哲代さんが半世紀にわたり大切にしてきた、地域のコミュニティ「仲よしクラブ」についてご紹介します。

一緒に笑って泣いて生きていた「仲よしクラブ」

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哲代さんには半世紀もの間、大切にしてきた場所があります。地域のおばあさんたちが週1回集まる「仲よしクラブ」です。

1973年に哲代さんの呼びかけで発足し、今も毎週月曜日の午前に開いています。「縁あって、この地に暮らす仲間ですけえ。一緒に笑って泣いて生きてきました」と哲代さんはこれまでの日々をかみしめます。

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仲よしクラブは私が53歳のときに始めました。もう50年ですか。こんなに長く続くなんて思いもしませんでしたなあ。

この辺りはみんな農家でしょう。あのころ、草刈り機とか便利な農機具が急速に広まってね。それまで農作業で働きづめだった近所の姑たちが、一人でぼんやりと田のあぜに座ってる姿があちこちで見られるようになりました。

すさまじい光景でね。「ぼけ老人の里」になってはいけんと思うてね。学校が休みの日曜日の朝に集まることにしました。