撮影:本社写真部、本誌編集部
いただきモノや、思い入れの強いモノ……。もう自分が使うことはないけれど、「ゴミ」としては出しにくいモノを、捨てる以外の方法で手放してみました。第1回目の今回は処分の王道・リサイクルショップへ向かいます(撮影:本社写真部、本誌編集部)

あまりモノに執着しない性分の私でも、捨てるという行為には大なり小なり罪悪感が芽生える。大切な人からの贈り物、思い入れの強いモノとなれば、なおさらだ。とくに、近い将来必ず訪れる実家の整理を考えると、何をどう処分したらいいのか戸惑う自分が容易に想像できる。せめてどんな処分法があるのか、今のうちにチェックしておくとしよう。

使用した化粧品も買い取ってくれる

処分するとはいえ、単純にゴミ袋に放り込むのは忍びない。そんなとき、真っ先に頭に浮かぶのが、リサイクルショップの利用だ。

そこで、全国各地に91店舗を構える「エコリング」の門を叩くことにした。多くの同業他社が宝飾、骨董など高価な品物を専門に取り扱うなか、エコリングは「他社が断るものでも、欲しいと思う人へ繋げていく」がモットー。事実、使用済みの下着など衛生上問題のあるものや、医療機器、一部のお酒などを除いては、基本的になんでも買い取るという。

タイ、シンガポール、香港に支社を置き、独自の販売ルートを築いているのも高ポイント。さらに、1年間勉強を積み、社内資格を取得した人しか店頭に立てないというシステムにも、信頼が置ける。

というわけで、知人にも声をかけ、売り払う品物をかき集めた。ブランドものから、本人以外にとっては正直「ゴミ」にしか見えないものまで約20品(上の写真)を一気に持ち込んでみる。

「主な客層は、40代後半から50代の主婦。引越しや年末の大掃除シーズンだと、この数倍の量を一度に持参する方もいらっしゃいます。交通費無料の出張買取や、送料無料の宅配買取を利用される方も多いです」

そう説明してくれたのは、同社・東京本部MIB部マネージャーの溝邊泰之さんだ。

さて、いよいよ査定。約15分かかるというので、総額いくらになるかを勝手に予想し、ワクワクする。

結果は……元値の90~98%が相場のビール券(633mLビン20本分)は6650円に。誰からもらったのか忘れたが、好みに合わず一度もはめたことがないというAさん出品の指輪は、18金にルビーとダイヤが施された高級ブランドもので、3万5000円と、今回の最高額!

「今、金の価格が高騰中なんです。たとえ宝石が欠損したアクセサリーでも、金属部分を溶かせば売れるため、思いのほか高値がつきます。だからか、最近は、結婚指輪を売りに出す方も非常に多いんですよ」