翼を広げてからファッションを選ぶと「飽きない」

「制服化」をしていると必ず「同じ服をずっと着て飽きないんですか?」とか「新しい服を買うのを我慢しているのですか?」と聞かれます。

私はほぼ毎日、同じ服を着続けているのですが、これが不思議と飽きないもの。「むしろ、この服をもっともっと何回も着たい!」という気持ちでいっぱいです。それは、想像から生まれる「憧れ」の言葉を、実際に着る服に反映し、身に纏(まと)っているからです。

『「一セットの服」で自分を好きになる』(著:あきやあさみ/幻冬舎)

例えば私はファッションデザイナーの山本耀司さんがインタビューでおっしゃっていた「一着の服を選ぶってことはひとつの生活を選ぶってことだぞ」という言葉に影響を受けて、一層真剣に服を選ぶようになりました。

はじめて買ったワイズ(山本耀司さんが手掛けたブランド)のワンピースは、私の宝物であり、その服を着ると「時代に流されることのない価値観を持つ、自立した女性」というワイズの信念を身に纏っている気分になります。

服を作るブランドやデザイナーの考えを知ってリスペクトすると、「飽きる」という感情が生まれません。一時的な「好き」は変わっていくかもしれませんが、「敬意」は長く続くもの。

まずは自分の気持ちに制限をかけず、想像の翼を大きく広げていきましょう。