ボーカルとハーモニカじゃ成立しない

藤田 今や第一人者の演奏家として大活躍の伶ちゃんだけど、私、実際に会う前にドレスを差し上げちゃったことがあったのよね。

山下 そうなんです。ジャケット写真で一度だけしか袖を通していない貴重なドレスをいただいてしまいました。

藤田 このところ断捨離をしていて(笑)、昔のドレスは似合いそうな方に差し上げてるんです。伶ちゃんが着てくれて、とってもうれしかったわ。

山下 そのあと、ようやく今年の新年会でリアルにお目にかかれたんですよね。

西村 それでもうユニットを組んでコンサート!早すぎでしょ(笑)!私と恵美さんとはもうかなり前からのお付き合いで…。初めて会ったのがいつだか、忘れちゃった!

藤田 私は覚えてますよー。「ひだまりの詩」を初めてテレビに出て歌ったのが、由紀江さんの番組だったんですから。

西村 えーー?!そうだったの?『西村由紀江の日曜はピアノ気分』(読売テレビ)に出てくれたんだっけ?「ひだまりの詩」が大ブレイクする前?

藤田 1997年だから27年前!

山下 わ、私、小学生だ!(笑)

藤田 それからラジオの公開番組でご一緒したときに初めて連絡先を交換。

西村 たぶんメアドとかじゃなくて、電話番号の交換!(笑)

藤田 それ以来ご縁があって、プライベートのお付き合いも始まって…。2010年には香港でジョイントコンサートが実現したり…。

西村 たまたまアジアツアーなどでお世話になっている通訳さんが共通で、その方から教えてもらった頭蓋骨マッサージに二人ともはまっちゃって!(笑)

藤田 だから、伶ちゃんと何かやりたいねという話が出たときも、ボーカルとハーモニカだけじゃ成立しないから、お願いするなら由紀江さんしかいないと思っていた。そしたら新年会の時に、私のマネージャーが酔った勢いで、由紀江さんのマネージャーさんに電話しちゃった!(笑)

西村 そうそう。彼からの「ご協力ください!」という電話を受けた私のマネージャーが、無責任にもその場で「はい、じゃあ、やりましょう!」と安請け合い(笑)! 

西村由紀江
「私のマネージャーの〈はい、じゃあ、やりましょう!〉で活動が始まった」と振り返る西村さん