TAKASU TILE 第2章の始まり

どこをどう改築するのか父と何度も話し合い、図面を作った。

部屋にあった箪笥や畳や建具を搬出し、外壁を剥がし、土壁も壊した。それから、床や壁、天井に使う板を納屋でひたすら研磨し、塗装していった。

『TAKASU TILE 自分をHAPPYにする暮らし方: 家づくり、畑仕事、日々の料理、おばあちゃんとの時間』(著:高須亮佑/誠文堂新光社)

基礎や外壁、キッチンの造作家具、電気工事や水回りは、父の知り合いの職人さんたちにお願いした。

みんな自分の仕事に誇りと情熱を持つプロフェッショナルで、そんな人たちと家作りができて幸せだった。

L字型になっている母屋は、僕たちが新しい暮らしを始めるのにぴったりだった

何度もお礼を言う僕に、ある職人さんが「お父さんの人柄のおかげだよ」と言ってくれた。父のことが誇らしかった。

1年の歳月を経て、ついに新居が完成した。できたての新居に向かって、「これからもよろしくね」と声を掛けた。ここから、TAKASU TILE 第2章が始まる。