「教室を飛び出す真新しい上履きの歩」
3年生最後の大会なのにメンバーが足りないから、と伝えられた直後、続けて今度は演劇部への勧誘を受ける歩。
自らの神戸での悲痛な経験に対して、まるで地震なんてなかったような日常を過ごす博多の同級生を前に、いたたまれなくなった歩は廊下に飛び出します。
このとき副音声では「教室を飛び出す真新しい上履きの歩」という説明が。
飛び出した先では、制服姿の同級生たちがにこやかに廊下を行き交っていました。
それから画面は足元に移り、立ちすくんだ歩の真っ白い上履きの横を、同級生たちの使い込まれた上履きが過ぎていく様子が映ります。
すると2004年の歩の声で「それ受け入れたら…ホントに真紀ちゃんがいなくなっちゃうんじゃないかと思って」という声が流れ、真紀と過ごした、震災前の神戸での楽しい日々が…。
それからドラマ内では、かつての歩がギャルでいようとしていたのは、真紀と交わした約束を果たすためだったことが、あらためて歩の口から語られるのでした。