千穐楽まで「もっと良くしていこう」という思いで

帝国劇場の看板と『Endless SHOCK』ポスター
この風景も見納め

『SHOCK』シリーズの初演は2000年11月。当時21歳だった堂本さんが、帝劇史上最年少座長として帝劇初出演・初主演を務めて以来、毎年上演し続けてきた演目だ。どの公演も全日程即日完売で、「日本一チケットが取れないミュージカル」と言われた。足掛け24年間、代役なしの国内演劇単独主演記録1位を更新し続け、今年9月28日には前人未踏の2100回公演を博多座で達成している。

そんな『SHOCK』が掲げるテーマは、「Show Must Go On(何があってもショーは続けなければならない)」だ。

堂本さんは「(この言葉は)もはや哲学的と言うか。このストーリーの最後の『夜の海』という曲の中に、ライバル・タツヤのセリフで『コウイチは消えることを知りながらも走り続けている』というものがあります。何のために走り続けているのか。もう死んでいなくなってしまうのに。

『SHOCK』自体も今月で最後になるわけですが、たぶん千穐楽まで『もっと良くしていこう』とやっていくんだと思うんです。何のためにするのか、答えがないですもんね。

幕を開けたらそこにお客様がいること。ステージに立って後ろを振り返れば、こんなにもたくさんの素晴らしい仲間たちがいること・・・。その皆さんのために頑張ろうということがすべてじゃないかなと思っています」と、感慨深げな面持ちで語った。