撮影◎本社・奥西義和

続けることが大切

マリさんは、お会いすればするほど未知の魅力を感じる憧れの方です。私と同年代の方々はマリさんと言えば『千と千尋の神隠し』の「湯婆婆」の怖いイメージを持っている方も多いと思いますが、実際のマリさんはとんでもなく優しい方でした。

ただ優しいのではなく、その優しさの中に他者への思いやりが詰まっていて、常に全体を見通すことができる方。だから私にとって現実の厳しさを教えてくださる人生の先輩でもあります。

マリさんは、バラの購入を通じて途上国の子どもたちを支援する「One of Love」プロジェクトという社会貢献活動を立ち上げ、中心メンバーとして活動しています。そのことを伺った際に、人を支援するということには責任が生じるから、その場限りの支援するのではなく「続けること」がとても大切なのだとおっしゃって。

その姿勢はマリさんが主宰される舞台「印象派NEO」の取り組みにも繋がっていると感じます。『ピノキオの偉烈』は、2020年の上演予定でしたが、コロナでやむなく延期になってしまいました。海外公演も直前で中止となり、その痛手は相当なものだったと思います。それでもマリさんはその火を絶やすことなく、今年いよいよ舞台を上演することとなったのです。

〈後編〉につづく

 
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