まひろを元気づけた周明
「左大臣にもてあそばれたのか?」などと周明から問われると「彼は私に書くことを与えてくれた。私が私であることの意味を与えてくれた」「偉くなって世を変えてと言ったけれど、本当に偉くなったらむなしくなった。そう思う自分も嫌で都を出た」などと答えるまひろ。
都には居場所がないうえ、何かを書く気力もないというまひろは「私はもう終わってしまったの…」と落ち込んでしまいます。
しかし周明は「これまでやってきたことを書き残したらどうか」「書くことはどこででもできる。紙と墨と硯があれば」などと話し、まひろを元気づけます。
そうしている間に、熟睡しながら体勢を崩した乙丸。それでもいびきをかき続ける乙丸を前に二人は微笑み合うのでした。