オンワードでもらった、「豚丼の具」の写真。
オンワードでもらったもの(筆者撮影)
「株主優待」をうまく活用すれば、物価高での食費などの節約にも役立てられるかもしれません。食品スーパー以外に、意外なベビーグッズを扱うあのお店や洋服ブランドの「株主優待」でも筆者は食費節約に役立てています。2月に権利取りできる「株主優待」を見てみましょう。※株価は2月4日終値
この記事の目次
2月権利の「株主優待」で「生活費削減」しよう
2月は優待銘柄が多い?優待族おすすめの買い方は?

2月権利の「株主優待」で「生活費削減」しよう

2月に権利を迎える「株主優待」で、「生活費削減」ができる銘柄は思った以上に多いので、筆者がこれぞと思うものを紹介します。

まずは、イオンモール(8905※)(株価1,934円、最低投資額19万3,400円)。「株主優待」をたしなむ「優待族」なら持っている人も多い銘柄です。イオンモールの「株主優待」では、イオンギフトカードがもらえます。

※証券コード…証券取引所に上場する企業に割り振られる識別コードです。従来は数字のみの4桁で構成されていましたが、2024年1月以降に新規上場した企業には、数字だけでなく英文字も入ったコードが設定されるようになっています。

100株では3,000円分のイオンギフトカードがもらえます。このイオンギフトカードの使い勝手が本当にいいのです。食品レジはもちろんですがイオンモールでも使えます。

ただし、どの店舗で使えるか、くわしくはホームページには書いてありません。筆者が愛知県内のイオンモールサービスカウンターに問い合わせたところ、ユニクロは有人レジを使えば利用でき、無印良品では良品計画の「株主優待」(店頭で提示すると割引できるシェアホルダーカード)との併用もできました。もちろん、イオン内の日用品の支払いにも使えるため、子どもの上履きや体操服を買ったこともあります。

配当利回りは2.59%。しかも、累進配当銘柄(配当金が据え置きか減配※しない銘柄)です。

※減配…前の期よりも配当金が減ることをいいます。

そして、定番のイオン(8267)(株価3,724円、最低投資額37万2,400円)も挙げておきたいところです。

「株主優待」はオーナーズカードで、店頭でのお買物で半年ごとのキャッシュバックかポイントバックが選べます。100株では3%、500株は4%、1,000株は5%、3,000株は7%で、1,000株以上なら3年以上の保有でイオンギフトカードも追加でもらえます。

このイオンの「株主優待」でのワザとして、筆者はWAON POINTでもらうように設定し、そのポイントを使ってウエルシアの「お客様感謝デー(毎月20日に開催、200ポイント以上なら1.5倍額で使える)に参加しています。こうすることで「ポイント額を1.5倍にして使える」わけなので、物価高の生活費削減に大きく役立つのです。

西松屋チェーン(7545)(株価2,282円、最低投資額22万8,200円)は、ベビー服のイメージが強いかもしれませんが、過去、筆者は野菜ジュースとふりかけを購入して食費節約をしました。

100株だと1,000円(年2,000円)の「株主優待」カードがもらえ、2月期のみですが3年以上継続保有の長期になると500円加算の1,500円がもらえるため、年間では2,500円に。小学校で必要な三角巾やハンカチなどのほか、食品のラインナップも多く、ふりかけや子ども向けレトルトカレーなども揃っています。無添加の洗濯洗剤などもあるため、店内で何か買うものはないか探してみましょう。

権利日は2月20日、8月20日と変則的なので注意が必要です。

 

西松屋チェーンの株主優待カードで買った商品の写真。
西松屋チェーンの株主優待カードで買った商品(筆者撮影)

オンワードホールディングス(8016)(株価608円、最低投資額6万800円)は、「23区」や、「組曲」といった洋服ブランドで知られています。100株だと洋服が安くなる「株主優待」で、「オンワード・クローゼット」の通販サイトで期間中最大6回まで使える20%割引券がもらえます。さらに、1,000株では割引券に加えカタログギフトももらえます。カタログギフトは、継続保有期間1年以上では3,000円分、3年以上になれば5,000円分に増えます。

筆者は、オンワードホールディングスのカタログギフトで「豚丼の具」を頼み、食費節約に役立てました。味がついているので調理もしやすく、家にある野菜と一緒に炒めておかずにでき、忙しい時も助かります。もちろん、100株以上でもらえる20%割引券では、商品購入で洋服代の節約もできるので、その点も気に入っています。

注目銘柄で、筆者も買って「仕込んだ」銘柄は、スーパーマーケット「ライフ」を運営するライフコーポレーション(8194)(株価3,640円、最低投資額36万4,000円)です。

ライフコーポレーションは、2025年1月10日に優待新設を発表しました。「株主優待」は、「有効期限なし」で「おつりも出る」スーパーのライフでつかえる商品券が選べます。プライベート商品の詰合せセットや寄附もありますが、個人的に商品券を選びたいのは、「有効期限なし」で「おつりも出る」から。

ただ、この「株主優待」、「1年以上」の継続保有が条件なので、今買って、もらえるのは2026年2月です。戦略としては、2025年2月に100株保有し、「2026年2月権利のために保有」。2025年3月に1:2の株式分割※を控えているので、分割後で200株保有となり、そのうち、分割後100株を売っても2026年2月の権利が受け取れるというシナリオです。

※株式分割…発行されている株式を、より多くの株式に分けることをいいます。これにより株数が増え、1株当たりの株価は下がるので、投資家が株式を購入しやすくなります。

もし、「株主優待」の権利取りが当分先でもいいなら、分割後に100株買い、2026年2月と2027年2月の権利を取り、2027年の「株主優待」を受け取るようにすることもできます。この場合では、株価変動がなければおよそ1/2の額で同じ優待を受け取れるようになるわけで、「株主優待」の新設、株式分割で「実質拡充」銘柄の恩恵を感じられることでしょう。