航空機と鳥が衝突する「バードストライク」。運航予定に影響が出るだけでなく、重大な事故やトラブルを引き起こす可能性もあります。そんなバードストライクの発生を防ぐため、空港では意外な方法で対策が講じられているのをご存知でしょうか。今回は、知られざる航空会社のバードストライク対策についてご紹介します。
猛禽類や犬が空を守る!動物を活用したバードストライク対策
関西空港では、渡り鳥の飛来を防ぐために猛禽類や猟犬を活用した取り組みを実施。同空港では、毎年春になると繁殖のためにやってくるコアジサシとの衝突によるバードストライクが多発していました。
そこで、タカやハヤブサ、ビーグル犬などを巡回させて警告することで、鳥たちの空港への侵入を抑制することに。この取り組みにより、バードストライクの件数が激減するという大きな成果を上げたそうです。
海外でも同様の対策が導入されています。イタリアのベネチア・マルコ・ポーロ空港では、滑走路に押し寄せたカモメの大群を撃退するため、常駐しているハヤブサが活躍。鷹匠によって放たれたハヤブサたちは、200羽以上のカモメを空港の外へと追いやることに成功しました。
また、カナダのエドモントン国際空港ではハヤブサ型ドローンを導入。飛行パターンまでハヤブサに似せたドローンは、カモメやカモ、ガンなどを効果的に追い払うことが可能です。