「通行切手」で連れ出そうとするも
身請けの話が出たのをきっかけに、お互いの想いを確認し、二人で生きるための道を探し始めた蔦重と瀬川。
しかし、それは吉原における<お定め破り>であるうえ、松葉屋の主人・半左衛門(正名僕蔵さん)と女将・いね(水野美紀さん)から早々に気付かれてしまいました。
結果、瀬川は一晩に5人もの客を付けられ、蔦重には実際に瀬川が客の相手をしているところをあえて見せることで、女郎の現実を知らしめようとします。
思い悩んだ蔦重でしたが「通行切手」を使い、吉原から瀬川を連れ出すことを思いつくと、貸本に切手を挟んで瀬川へ手渡すことに。
一方、同じことを先に考えついていたのが浪人・小田新之助。
実際にその夜、松葉屋の座敷持ち・うつせみを連れ出し、吉原からの脱走<足抜け>を試みますが、簡単に追っ手に捕まってしまうのでした。