自転車で轢かれそうになる

自転車が歩道を走行することは単純に危険だ。近年ではクロスバイクなど自転車のスピードが急激にあがったことや、マナー違反により全国で死亡事故も多発している。どの事故も未成年、高齢者に関わらず、数千万円の賠償金額を支払う結果を招いている。

私も事故に遭いそうになったことがあるし、見かけたことは何度もある。

先日、スーパーの帰り道を歩いていたら馴染みのバーの店先にポスターが貼られていた。「なんだろう」と右手の店先に近づくと、店と私のわずかな隙間に中年女性の運転する自転車が突進してきた。なんと! ぶつかりそうになるのを避けて「ひゃああ!」と悲鳴をあげると、女性は自転車を止めてこちらを一瞥。「なんでそんなに驚くわけ?」とでも言いたそうな顔をしながら「どうもすみませんでした」と。まるでお笑い芸人の響の長友のような口調で謝って、去っていった。なんなんだ。

もう1件は見かけた自転車トラブル。歩道を歩いていたらベルをガンガン鳴らされて「どけ!」と後ろから言われた。はあ? 避けながら振り返ると、電動自転車の前後に子どもを乗せた女性だった。歩道走行も怖いけれど、件(くだん)のような自転車の乗り方をしている人は総量で100キロ近くあるはず。そんな重さで歩行者にぶつかってこられたら、ひとたまりもない。やはり車道を走るべきだ。

歩行者と自転車で区分されている京都の歩道
京都の歩道はしっかりと区分されていて、歩きやすい。さすが観光地やな

さて女性。ベルをけたたましく鳴らしながら歩道をぶっぱなして行ったが、しばらく走行したところで何かにつまずいたのか、倒れていた。事故だ。走って駆け寄ると、子どもたちは血を流して大泣き。母親は救出しようとしている人たちに向かって「(自分たちに)さわるな!」と叫んでいた。荒くれ者だったらしい。