《社会的信用を得るため》に結婚したつもりの寅子だったが……(『虎に翼』/写真提供:NHK)
脚本家の橋田壽賀子さんが理事を務める橋田文化財団によって設立され、日本人の心や人と人のふれあいを温かく取りあげた番組と人に顕彰される「橋田賞」。25年3月31日に33回となる同賞が発表され、連続ドラマ小説『虎に翼』などが受賞に。そこで同ドラマで主人公・寅子を演じた伊藤沙莉さんのオフィシャルインタビューを再配信いたします。

*********伊藤沙莉主演『虎に翼』。数々の困難を乗り越え、日本初の女性弁護士となった伊藤演じる主人公・猪爪寅子だが、特に第8、9週の2週間は、妊娠によって仕事をあきらめ、戦争で大切な人を亡くし…とつらい出来事が続く展開となった。

独身では弁護の依頼を任されないからと、「仕事のため」に優三と結婚したはずの寅子だったが、優三の気持ちを知り、本当の夫婦になっていく。愛する娘も生まれたが、仕事はやめざるを得なくなり、終戦間際、ついに優三にも赤紙が来た。

数々のつらい出来事の中、優三との結婚を機に、愛する人との幸せを感じる瞬間も多くあった。色々な感情が渦巻く寅子をどんな思いで演じていたのか。

主人公・寅子を演じる伊藤沙莉さんのオフィシャルインタビューが発表された。

 

裁判には勝訴したが、依頼人・満智の嘘を見抜けず、自分の甘さを痛感したことも(写真提供:NHK)

 

まず、依頼人の嘘、同士の離脱、恩師からの言葉に弁護士を辞め、出産するも戦争で優三は出征…と怒涛の展開となった第8週の内容について、