鳥山玉一とも縁を切りよき民として暮らすよう

その後、除夜の鐘をききながら耕書堂の開店準備に勤しむ蔦重。

同じころ、松葉屋の寮では幸せそうな表情をした瀬川が、蔦重と一緒になるための荷造りを進めていました。

その中で蔦重が手掛けた『青楼美人合姿鏡』を、ふと手に取った瀬川。吉原遊女の日常が描かれたその本をめくっていくうち、徐々に表情が険しくなっていきます。

するとそこから回想シーンが。

「吉原を楽しいことばかりのところにしたい」「女郎が良い思い出をいっぱい持って大門を出て行くところにしたい」といった蔦重の夢があらためて語られたところで、場面が戻り、はたと本を閉じた瀬川。